あなたの相談から動き出します! ー特集さとう綾くらしの相談事件簿①生活保護の通院費の相談の実例ー
通院の交通費が高い!
通院のための交通費が高すぎて大変!
あなたも、こんなふうに思ったことはありませんか?
通院って大変ですよね。
けがの通院とかで動けなかったらどうしよう?
冬はツルツルの雪道だったらどうしよう?
タクシーを使うしかないときってありますよね。
しかも、生活保護をうけていたとしたら、やりくりはとても大変です。
60代のMさんのケース
7月のある日、60代のMさんが事務所に相談に来てくれました。
Mさんは、生活保護を受けながら病院に通っています。
2年前には、大変なのでどうしてもタクシーで通院する必要がありました。
でも、タクシー代ってけっこうかかりますよね。
通院費を出してもらえないと生活に困ります。
そこで、Mさんは生活保護のケースワーカーに相談するしかありませんでした。
結果はどうだったでしょうか?
実は、「出ませんよ」との即答だったのです。
さとう綾事務所が動き出す
そこで、通院費が出るか、さとう事務所が再度確認をしました。
すると、今度は「出ますよ」との答えでした。
生活保護を使って出せるとのことです。
でも、「は?どっちなの?」という状態で混乱しますよね。
無事申請完了
とにかく、申請できるとのことです。
さっそく、さとう綾事務所はMさんと一緒に区役所に行きました。
そこで、「交通費が大変なので申請します。」といい切り申請書を提出しました。
こうして、Mさんは無事申請を完了させることができたのです。
確かに、Mさんのケースは結果はオーライでした。
しかし、少しわかりにくいと思うのです。
そこで、さとう綾は今この問題に取り組んでいます!
はじまりはあなたの相談から!
問題は、病院の交通費が出ることが知られていないことと対応がまちまちなことです。
これはもう、区役所に行って担当の方にお願いするしかないですね。
今回は、コロナワクチンの交通費についてか掛け合いました。
生活保護利用者のコロナウイルスワクチン接種に交通費の要望
、札幌市白石区役所へ、生活保護を使用している方が新型コロナワクチンを接種するときの交通費の支給について、伊藤りち子さん(前市議会議員・党道3区国政対策委員長)と一緒に緊急に要望をおこないました。
厚生労働省から、生活保護利用者がコロナワクチンを接種する際、交通費を支給できる旨の通知(2021年4月12日・事務連絡)が出されていますが、当事者の方にほとんど周知されてないことが、事務所への相談などからわかり、今回、要望書を提出したものです。
要望は、すべての利用者の皆さんに、コロナワクチン接種の際かかる交通費について支給の対象になることをお知らせすることと、すでに接種済みの方については、事後申請でも、領収書がなくても(接種券で接種会場が確認できるので)支給することの2つです。
生活保護費は安倍政権になってから大幅に引き下げられました。物価が下がったからというのが国の理由ですが、私たちの生活で、物価が下がった実感はあるでしょうか。生きるために必要な食料品などは値上がりしたものが多いと感じますし、水道、電気、ガス、灯油、下がっていませんよね。
むしろ上がっています。昨年からは特に、マスクや消毒などの日用品費がかさむようになりました。
現在、生活保護費の引き下げは不当として、全国的に裁判で争われているところです。
保護費が引き下げられ生活が苦しくなる下で、交通費といえども甚大な出費です。
特に、コロナワクチンの供給不足により、かかりつけ医での接種が今はできないような状況で、集団接種会場の予約しかできません。
近くに会場があればよいですが、多くの方がタクシーや地下鉄、バスを利用しなければならないことになります。
厚労省の通知によると、ワクチン接種での交通費は「通院移送費」の扱いとは別でどなたも対象となりますので、申請をおこなえば受給できます。
知らないと損をすることも
ですが、知らないと申請はできませんから、まず、みなさんにお知らせしないとなりません。
現在、利用者さんからお話があればお知らせするけれども、保護課からは周知をしていないということですので、徹底して周知することを要望したところ、対応していただいた担当課長からは、すぐするとは返答できないが、一斉に通知を送付する際にお知らせをすることを検討するということでした。
また、5月、6月など数カ月前に接種した場合でも、事後申請で支給できるとのことです。
お知り合いなどにも該当する方がいましたら、交通費がでることをぜひお知らせしてください。